プロフィール

みかん

Author:みかん
東京在住30代♀の趣味戯言ブログ。
ピアノ、読書、映画、iPhone、文具など、浅く気ままに。
RolandのHP205を愛用♪


iianbaiMikan

耳コピ楽譜まとめ
カテゴリ

openclose

ブログ内検索/全記事一覧

全記事一覧/全タグ一覧

RSS
rss follow us in feedly
95

[書籍] 怪盗紳士ルパン(ハヤカワ文庫)

泥棒?ぼくを呼ぶなら怪盗紳士と言ってくれ!


photo
怪盗紳士ルパン (ハヤカワ文庫)
モーリス・ルブラン 平岡敦
早川書房 2005-09-09
評価

by G-Tools



初ルパン。
最後の「遅かりしシャーロック・ホームズ」が目的で。
そしてあわよくばそのままルパンシリーズにもハマったらいいよという目論見で。

ルパンというと、常に華麗でスマートで、弱みを見せず、ひょうひょうと大仕事をやってのける、恋多き男、そういうイメージがあったけど(ほとんど3世の影響)、意外とそんなこともなかった!?


ざっくり感想は続きから↓
(トリックや結末に触れてないという意味ではネタバレなし)



ざっくり感想


初っ端からいきなり意表を突き、惜しげもなく出血大サービス!な感じ。
偽名&変装ゆえに、誰がルパンなのか分からないまま読む面白さがあり、なるほどなぁと思いました。


ホームズとルパンの対面


まずは読む原動力となったホームズ登場について。

あの有名なホームズさんが来る!!ざわざわ…

素直に楽しめました。
あー相手困惑してる、ホームズやっぱり浮いてるんだなー、寝てないよ!考えてんの!とか、
アウェーなホームズにちょっとヒヤヒヤしましたが面白かったです。当然ながら書いてるのがワトスン君じゃないから、どんな扱いされるのかと(笑)

ルパンとホームズ、互いに敬意を表し合っていて良かったでした!
しかしここはルパンのホーム、ルパンのほうが一枚上手。
ルパンの小粋なはからいに完敗のホームズ。静かに憤怒するホームズ。

タイトルが「遅かりしシャーロック・ホームズ」ですから、多少の覚悟(?)はしましたが、でもちゃんと名誉は守られていたと思います。


惜しむらくは原題に忠実に Herlock Sholmes(エルロック・ショルメ)でお願いしたかった!
ホームズの名前をそのまま使えば(私のような)読者が(私のように)わかりやすく食いつくだろうといった魂胆が見え隠れして、なんだかなぁ。釣られたことは認めますが。



ルパンという人


華麗でスマートで粋。
人間味があって、恋もする、腹が立つけどにくめない魅力的な好人物、なのでしょう。
だいたいはイメージどおり。

なんですが、そんな抜け目のなさそうな男が、かなり序盤でこんなことを言います。


P31
「まっとうに生きられないのも、つらいことさ……」


な、何だってぇぇ!?意外と弱音をこぼすんだな。しかもこんなストレートに。この時点で気になる人上位にランクイン。

そして、


P106
ときどき、自分でもわけがわからなくなるんです。それって、とても悲しいことですよ。今のぼくは影をなくした男のような気分です。これから自分を捜し……見つけようと思います。


えぇぇ!?こんなにも早い段階でそこ切り込んでくるとは。
ルパンならではのアイデンティティの悩み。

こんな描写も。


P31
同じひとりの人間を二十の鏡が映し出した、二十の歪んだ像なのかもしれない。

"歪んだ"像ね。

P88
知性と退廃、寛容と不道徳が混じり合った風変わりな人物

"知性と退廃"――。

興味をそそる。

さらに、これはあとがきですが、端的に表わしてくれてました。


P332
ルパン自身も、痛快なアクション・ヒーローであると同時に、善と悪に引き裂かれ、変装と演技の果てに本当の自分を見失っていくことに悩む複雑な人物である。


(゚д゚)!!!!!
まんまと魅了されたよ。なんか悔しい・・・けど嬉しい(笑)

ルパンのあっぱれで心憎い所作よりも何よりも、ここに惹かれた。愛されるわけです。

こういう一種の「弱い」面がこうも前面に出てくるとは思ってなかったわ。
何歳だか分からないけど、とっても若々しく見える。20代?

それにしても「怪盗紳士」って最初に訳した方は本当にすごいな!怪盗紳士、いい響きであることよ。



おわりに


順番に従えばどうやら次は「ルパン対ホームズ」だけど、なんとなく読む度胸がないのでお預け・・・。
飛ばして「ルパンの冒険」からにする可能性大。

表紙で選んだ早川書房のこのシリーズ、残念ながらほんの一部しか出てないので、他の出版社も当たりながらだな。
どの出版社からどの話が出ていてどれを読んだのか、ほぼ日手帳でチェックしながら進もうと思います。



怪盗紳士ルパン (ハヤカワ文庫 HM) 怪盗紳士ルパン (ハヤカワ文庫)
モーリス・ルブラン 平岡敦

by G-Tools


以上♪

関連記事
0

Comment

Comment Form

Comment Form
Return to Pagetop