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[書籍] シャーロック・ホームズ ガス燈に浮かぶその生涯

正典の空白を埋める勢いの衝撃のホームズ伝。


photo
シャーロック・ホームズ―ガス燈に浮かぶその生涯 (河出文庫)
小林 司 W・S・ベアリング=グールド
河出書房新社 1987-06
評価

by G-Tools



ちょくちょくタイトルを見かけるのでずっと気になっていたところ、ようやく読了。
「ついに読んでしまった」と言いたい気もする。
マニア度が高いと思うので時機を選びそうではあります。いやぁ、濃かった。

事件を発生年代順に並べるという大仕事を初めて成し遂げた、その意気込みが凄いですね。
ホームズの一生を追った独占密着ドキュメンタリー。
不覚にも泣きました、エピローグで(´;ω;`) 追体験したホームズの人生が一気にこみ上げてきて、ああホームズもワトスンもみんな死んじゃったのかぁ、と思ったら。ぅぉぉお疲れ様でしたぁぁぁぁ!

挿絵が意外と多くて良かったです。
正典をなぞる内容がやや冗長に感じました、そこは基本正典読めば間に合うからさー!

付録にシャーロッキアン度検定問題が載ってます。やってみたけど6割くらいしか正解できなかったです。


ざっくり感想は続きから↓
(盛大にネタバレあり)





ざっくり感想



衝撃を受けた設定がズバリこれ!


  • シャーロックは三男、マイクロフトは次男
  • 切り裂きジャックを逮捕(しかも犯人は×××!!)
  • ヴァイオレットという名の依頼人にいつも熱心なのは母の洗礼名だから
  • "あの女性"との再会
  • ローヤルゼリーで長寿


シャーロックは三男、マイクロフトは次男


長男次男じゃないのかっ!!
長兄はシェリンフォードという名で(確か母親の旧姓)、詳しくは語られないけど、ホームズ家を継ぐための存在として必要だったんですね。確かにマイクロフトもシャーロックも家を出てるし。ジャイアンあってのジャイ子的な哀愁を感じる(笑)



切り裂きジャックを逮捕(しかも犯人は×××!!)


切り裂きジャックについて全くの無知なんですけれども、ホームズが解決したってことになってますね。
犯人は「四つの署名」に出てきた某警部。顔見知りじゃないですか((((;゚Д゚)))) 最悪。いや正直名前忘れてるくらい存在感は薄かった(私の中で)けど、最近グラナダTV版ホームズ再鑑賞したから顔がぼんやり出てきちゃったんだよなぁ、イヤだなぁ。そしてさらになぜか浦沢直樹の絵で想像してしまったううう。

この逮捕劇で我らがワトスンが大活躍!機転を利かせてホームズの命を救ったばかりか、その行動を褒められて嬉しそうにひとこと、

「ほんの初歩さ、ホームズ」

うおおおおおおいいい(●´ω`●)!!どんな顔して言ってるんだね?ん?いっぺん見てみたいよ(笑)
逆に見たいような見たくないようなのが、この件でのホームズの女装(笑)



ヴァイオレットという名の依頼人にいつも熱心なのは母の洗礼名だから


そうそう、ヴァイオレット嬢複数出てきた!
この設定は、ホームズの人間味が感じられて好きです。



"あの女性"との再会


再会するんかい!!
しかも大空白時代に。挙句にむ、む、息子だと!?(→子細はハッキリせず)

"あの女性"とはあれっきり、心の中で生涯大事に想えばこそ、と勝手にイメージしてたので、会っちゃうとなんだかなぁ、しかも短期間とはいえいっしょに暮らした…んだよね?ありふれた男女に落ちてしまった寂寥感失望感を禁じえないよ。
ワトスンに言っちゃうぞ!もう!(笑)

まあでも幸せだったんならいいか、うん。ふたりとも最高の幸福な思い出が作れただろうから。
でもやはり多くは語られず。ええっそんな…知っちゃったからにはもっと知りたい…ような!うぐぅ!
ホームズが割と若くして引退した理由が、彼女の他界と来ましたか!なるほど。



ローヤルゼリーで長寿


1957年1月6日、ホームズは103歳の誕生日に著書『探偵学のすべて』を完成し、永眠。長寿の理由はローヤルゼリーで、その秘密を唯一教えられたマイクロフトも1946年まで存命!!

第二次大戦までこの兄弟は働かされたらしい。

ワトスンにはどうして教えなかったのかな?ワトスンが亡くなった1929年には間に合わなかったの?それともワトスンが望まなかったのかな?もう十分生きたよ、数々の冒険とても楽しかった、ありがとうって言って、寿命を全うしたかなぁ。

"あの女性"の時もそうだろうけど、ワトスンを亡くした時のホームズの心中は察するに余りある。ホームズにとってワトスンの占める比重はとてつもないから。片腕どころか両手両足がもげるくらい参ったと思う。置いてけぼりとはひどいぞ、ワトスン。。゚(゚´Д`゚)゚。







その他特筆すべき点


以上のびっくり設定で腹八分いや九分は満たされ、ホームズの貴重な少年時代とかいろいろと書かれてたんですが吹っ飛びました。

それでもなお残った、特筆すべきかなと思う点は、


  • モリアーティ教授はホームズの家庭教師
  • 大空白時代に訪れたチベットの影響でコカイン卒業、酒も自粛
  • チベットで雪男の件を解決したが、生物としての雪男を守るためにあえて謎のままにしたのではないか説
  • マーサ・ハドスン夫人(マーサとハドスン夫人は同一人物)
  • ワトスンはメアリを思いやって事件の時期などをずらした
  • 3代目ワトスン夫人はホームズへの同行に反対


モリアーティ教授が家庭教師っていうのは、他のパスティーシュで既出だったので、免疫があった分驚かなかったです。この本からアイデアを拝借したのかな。始めから気に食わなかった的な書かれ方だったと思うけど、どこがどう嫌いだったんだろう(笑)

コカインを絶ったのはワトスンの影響&本人のゆるぎない意志の力だと信じたい節もあるけど、ホームズといえどそんな生易しいことではないのかもしれないな。

雪男の、あえて謎のままにってのは、カッコイイね!

隠居後にもハドスン夫人がついてという説には賛成です。ハドスンさんとホームズの信頼関係、好きです。

ワトスンの執筆上の齟齬や矛盾は妻思いの事情もあるんですよ、夫たる者家庭に居るべきという妻の考えゆえに疎遠にならざるをえなかったんですよ、という解釈は、うまいなと思いました。ワトスンの株も自然に上がるというものですし。
「3代目」というのは本書の表現どおりなんですが、この言い方は一般的なんですか?私には新鮮で、なんだか「ワトスン夫人」という名誉あるポジションにいっそうハクがつくように感じます(笑)



最期の日、ワトスンへ


ホームズ最晩年の回想にて。

P403
 善良な老人ワトスン! 変わらぬ友。信頼できる協力者。そして本物の英国紳士。一九二九年にワトスンが死んだ時、ホームズは最大の打撃を受けたのだった。
 ワトスンはいい男だったな、しかし彼の書いた物語となるとどうかな!

おおお、まだ言ってる(笑)最後まで徹底してるなぁ。



ほとぼりが冷めたら、正典を事件発生順に読み返そうかなぁ。


シャーロック・ホームズ―ガス燈に浮かぶその生涯 (河出文庫)シャーロック・ホームズ―ガス燈に浮かぶその生涯 (河出文庫)
小林 司 W・S・ベアリング=グールド

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以上♪

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