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[書籍] ミステリ・ハンドブック シャーロック・ホームズ

この邦題じゃ素通りしかねないよもったいない!
ってくらい満足な1冊でした。

もっとホームズの世界を歩きたくなる!


4562045817ミステリ・ハンドブック シャーロック・ホームズ
ディック・ライリー&パム・マカリスター 日暮雅通 監訳
原書房 2010-05-21

by G-Tools


原題:
THE BEDSIDE, BATHTUB & ARMCHAIR COMPANION TO SHERLOCK HOLMES

この原題がまず気に入った。いつでもどこでもホームズとともにあらんことを!って感じで。
昼夜を問わずどころか、時代を問わずね。

ALLモノクロの落ち着いた装丁と、誠実でユーモアのある文章が、好印象でした。
正典をひととおり読了後、ホームズ関連本をあさり始めの自分にちょうどよいレベル。

内容が薄くて中途半端かなってところもなくはないけど、完璧になんて作れるか(果てしなくあってほしいホームズの世界を凍結させることになるしそもそも完璧とは何ぞや)って話で、とにかく私は読み終わったらますますホームズに触れたくなったので、それって大成功だよねぇと思うのです。

挿絵、ヴィクトリア朝時代、ドイル氏、俳優、悪習、愛好団体、犬、階級、通貨、地図、パスティーシュなどなど、総括的にエッセンスは投じられているので、興味を持ったところを自分なりに掘り進めていけばいいですよね。

表紙は前の版のほうがよかったなぁ、前はイラストでした。この新装版も悪くはないけど、特定の俳優の写真を載せるのってなんかフェアじゃないっていうか、ホームズ全般を扱ってるのに方向性が偏るっていうかなぁ。



ざっくり感想は続きから↓





ざっくり感想


序文



序文で魔法にかけられました。


(P9)
われらが名探偵の頭上に浮かぶ煙草の煙、われらがベイカー街を覆う濃い霧――なんとすてきな、おなじみのシチュエーション。自動車の警笛も頭上のジェット機の騒音も、耳には入らない。聞こえるのはただ、二輪馬車を引く馬のひづめの音や、十七階段をのぼるハドスン夫人の疲れた足音だけなのだ。

にくいこと言うなぁぁぁぁぁ!
ホームズの世界への愛が簡潔な文章の中に詰まってる。
ちょっとクサいけどね、クサいの苦手だけどね私、でもその苦手ゾーンを突き抜けてくるクサさはむしろ大好き大歓迎!!



イラスト――いなせな着物姿のホームズ!


写真やイラストが多めで楽しいです。
シドニー・パジェットの挿絵はもちろん、愛好団体のロゴマークとか、パスティーシュの表紙とか。
たまに説明なしでしれっと載ってるのもあるけど、雰囲気を損なわないので気になりません。

特に感銘を受けたのは、日本人版ホームズのイラスト!
着物姿のいなせなホームズが煙管と脇差しと三味線(?)を持ってて、ワトスンは江戸時代の医者風のいでたちに、手には巻き物と筆。"あの女"と思われる芸者の浮世絵(?)。小刀で突き刺してある書簡。何それ、面白過ぎるでしょう!
(BSI(ベイカー・ストリート・イレギュラーズ)会員の平山雄一さんという方が発行する『正倉院会報』の表紙とのこと。)



いそいそとワトスン


あの偉大なる人物の陰に……ワトスンあり」(Behind This Great Man There's a… Watson)という章があるんですが(すばらしいタイトル!)、その章の中の、

(P211)
ワトスンはかなりはやっている開業医であり、誠実な夫であるべく家族への責任もあるというのに、ちょっと呼ばれればいそいそと出掛けていき、耳を傾け、行動し、旅行にもついていく。

には大きく頷いた(笑)そうなんだよ、ワトスン、君というやつはまったく!
「いそいそと」っていいよなぁ、いそいそと。



愛好団体


世界中にあるホームズ愛好団体。ホームズの愛されっぷりに改めて驚愕しました。

ベルギーの「221ビーズ」なんて、会員は夫婦二人だけ、それぞれ「女王蜂」と「働き蜂」と称し(家庭内での力関係がありありと目に浮かぶようです)、ホームズゆかりの場所を全部たどるのが目標。モットーは「To Bee Or Not To Bee」(蜂になるべきかならざるべきか※本ではカタカナだったけど勝手に英語で書きました。なんて粋なことを!

そしてこの章のタイトルもズバリ「ゲームはまだ続く」(Still, the Game's Afoot)。うなる。



パスティーシュ


パスティーシュ紹介で、読みたい本がまだどっと増えたんだけど、いかんせん未訳が多くて残念無念…。是非とも訳して出版してほしいです!



虜ロール(←意味はない)


ヴィンセント・スタリットの「221B」って詩、読みたい(叶いそうな夢)。
「アベイ農場ビーフ」や「ジザイル・ロール」食べてみたい(叶わなそうな夢)。
ディオゲネス・クラブ・オブ・トーキョーとかあったら面白そう(妄想)。

ホームズは禁欲主義どころか享楽主義者だ、とか、ワトスンはいわば理性の声、ホームズが子どもならワトスンは大人だ、とか、ますますこの「風変わりな探偵と気だてのいい記録者」の虜になっちゃうよ!どうしてくれようか!



以上♪

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