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[書籍] シャーロック・ホームズの冒険:「オレンジの種五つ」

「オレンジの種五つ」(The Five Orange Pips)を読みまして、

「ココの原文が気になる!」

って箇所を抜粋してみました♪


シャーロック・ホームズの冒険
コナン・ドイル
角川書店


熱いうちに打つべきだった鉄がだいぶぬるくなって、話の筋をどんどん忘れつつあるけど、
まあそれもいいんじゃないのということで。


《参考》
原文で読むシャーロック・ホームズ

ざっくり感想&引用は続きから↓
ネタバレあり



ココの原文が気になる!


文明の鉄格子


〈原文〉→サイト

(…)great elemental forces which shriek at mankind through the bars of his civilization, like untamed beasts in a cage.

〈角川文庫〉(P156)

自然はまるで檻に閉じこめられた野獣のように、文明の鉄格子のすきまから、人類に向かって吠えまくっていた。


物語の序盤で、イヤな予感がする天候。
「文明の鉄格子」ってのがいいなと思いました。そしてそのすきまから「野獣のように」吠える great elemental forces!

「文明」って言葉は、あまりピンと来ないもの、どこか太古の―もしくはSFの世界の言葉にすら感じられるのですが、ホームズが活躍した頃の英国の読者にはどんな風に感じられたのかなぁ。自然を檻の中に閉じ込めているかのようだけど、本当にそっちが檻の内側なのかな?閉じ込められてるのは人類のほうではないのですか先生!?(←めんどくさい)



海草のように


〈原文〉→サイト

This strange, wild story seemed to have come to us from amid the mad elements – blown in upon us like a sheet of sea-weed in a gale – and now to have been reabsorbed by them once more.

〈角川文庫〉(P172)

この並外れて凶暴な事件も、荒れ狂う自然のなかから、強風に吹き寄せられた海草のように、ここにたどり着き、ふたたび自然のなかへ吸いこまれていったように見えた。


なんて心もとないんだ。嵐の中なすすべのない海草=依頼人が、やっとの思いでホームズの元に漂着し、ふたたび嵐の中に消えてゆくだなんて…(;゚Д゚)



ホームズ君の成績表をおさらい


〈原文〉→サイト

“Yes,” I answered, laughing. “It was a singular document. Philosophy, astronomy, and politics were marked at zero, I remember. Botany variable, geology profound as regards the mud-stains from any region within fifty miles of town, chemistry eccentric, anatomy unsystematic, sensational literature and crime records unique, violin-player, boxer, swordsman, lawyer, and self-poisoner by cocaine and tobacco. Those, I think, were the main points of my analysis.”
Holmes grinned at the last item.

〈角川文庫〉(P174)

「ああ、あれはおかしな成績表になったね」ぼくは笑いながら答えた。「たしか、哲学、天文学、政治学の知識はゼロだったな。植物学は知識にむらがあり、地質学はロンドンから五十マイルの範囲で衣服についた泥に関しては造詣が深く、化学は興味にかたよりがあり、解剖学の知識は非系統的、通俗小説と犯罪記録に関しては無類の知識を誇り、ヴァイオリンとボクシングとフェンシングをたしなみ、法律に精通し、コカインとタバコの依存症がある。ぼくの分析のおもなところはだいたいこんなもんだった」
ホームズは最後の指摘ににやりとした。

〈新潮文庫〉(P179)

「そうそう、あれは珍記録だったっけ」私は笑って答えた。「たしか哲学、天文学、政治の知識は皆無で、植物学は不定、地質学はロンドンを中心として五十マイル以内の地ならば、服についたどろを見てその地域を指摘しうるほど該博、化学は偏倚、解剖学は系統的でなく、煽情文学と犯罪記録には特異の知識を有し、ヴァイオリンに巧みで拳闘をよくし、剣客にして法律に通じ、コカインとタバコの中毒者というのがだいたいの内容だったと思う」
最後の一項にホームズはニヤリと笑った。


「緋色の研究」に出てきたやつのおさらいができて嬉しかった箇所です(●´ω`●)

ここはぜひ新潮文庫にも登場していただかないと。
だって swordsman =「剣客」だもの!胸踊る! あと「珍記録」ってのも味がある!
eccentric=エキセントリックは「偏倚」かぁ。
self-poisoner by cocaine and tobacco のくだりでニヤつくホームズ、いいです('∀`)
真意が気になるな…!
もう、ほんと珍記録な剣客変人!(笑)



プライド


〈原文〉→サイト

“That hurts my pride, Watson,” he said at last. “It is a petty feeling, no doubt, but it hurts my pride. It becomes a personal matter with me now, and, if God sends me health, I shall set my hand upon this gang. That he should come to me for help, and that I should send him away to his death––!”

〈角川文庫〉(P180)

「ぼくのプライドは傷ついた」ホームズがようやく口をひらいた。「もちろん、そんなものはつまらない感情だ。それでも、ぼくのプライドは傷ついた。これでこの事件は、ぼく自身の問題となった。ぼくは命を賭けてでもこの悪党をつかまえてやる。あの若者はぼくに助けを求めてきたのに、ぼくは彼をむざむざ死に追いやってしまった――!」


自分個人のプライドなんか「つまらない感情だ」と言い切るホームズ、かっこいいっす!!
でも傷ついたって一応2回言ってるから相当頭に来たことは来たよね。いや、そんな単純なことではないのだ、たぶん。
プライドプライド言いながらも自分の評価名声満足なんかより悪党は許さんってとこがイイですね!!


pp_orangecolor
photo credit: A Guy Taking Pictures via photopin cc


ざっくり感想


犯人が最後にホームズにしっかり懲らしめられない結末は、あんまり好きじゃないです。スッキリしないんだもの(>_<)
結局は自然の脅威の前にあっけなく負けたのですね、ホームズの裁きも法の裁きも受けずに。
しょせん人間のすることには限界がある、みたいな一文もあったし。
ホームズさぞかし悔しいだろうなぁ。



以上♪

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