[書籍]「シャーロック・ホームズの冒険」6冊+α読み比べ:出版社探し
「シャーロック・ホームズの冒険」でちょっと熱上がってます(*・ω・*)
今後ホームズシリーズを読んでいくにあたり、
自分に合う訳(出版社)はどれだろうと、勢いにまかせて読み比べてみました。
読んだのは以下。他にもあるけど私のキャパを超えるのでここまでだ!
- 〈角川文庫〉
- 〈光文社文庫〉
- 〈新潮文庫〉
- 〈偕成社〉 ※(上)(下)で分かれてますが便宜上1冊扱いとします。
- 〈河出書房新社〉
- 〈創元推理文庫〉
- 〈ハヤカワ・ミステリ文庫〉(新版) ※(上)(下)で分かれてますが便宜上1冊扱いとします。
【2015/07/30 追記】ハヤカワ・ミステリ文庫を追加。



全体のざっくり感想は続きから↓
(ネタバレなし)
ざっくり感想
出版社事情とワトソン君事情
出版社によって、挿絵があったりなかったり、注釈がなかったりあり過ぎたり(笑)複数同時進行で読んでると案の定どれがどれだか\(^o^)/ということで、表にまとめておきます。
また、ふと気になった要素として、ワトソン君の一人称と、ホームズがワトソン君を何て呼ぶかも。
出版社 | 訳者 | 初版挿絵 | 注釈 | ワトソン君の 一人称 | ワトソン君の 呼称 |
---|---|---|---|---|---|
角川文庫 | 石田文子 | なし | なし | ぼく | ワトスン |
光文社文庫 | 日暮雅通 | あり | あり | わたし | ワトスン |
新潮文庫 | 延原謙 (改版:延原展) | なし | なし | 私 | ワトスン君 |
偕成社 | 中尾明 他 | あり | なし | わたし | ワトスン |
河出書房新社 | 小林司 東山あかね | あり (全部) | あり (詳細) | わたし | ワトスン |
創元推理文庫 | 深町眞理子 | あり | あり (話毎に) | 私 | ワトスン |
ハヤカワ・ミステリ文庫 | 大久保康雄 | あり | なし? | 私 | ワトスン |
異彩を放つ〈角川文庫〉の「ぼく」! そして〈新潮文庫〉の「君」付け!
ワトソン君が全部「ワトスン」だったのが意外でした。
私は「ワトソン」で最初に頭に刻まれたんですけど、それは何を見たんだろう?どっちでもいいやと思いつつ迷う日本語表記です。
文章
〈新潮文庫〉は古風で独特の趣がいい雰囲気を醸し出してる。〈偕成社〉は子ども向けでほのぼのとした温かみあり。私が小学生のころ挫折したのがこれ。
〈角川文庫〉・〈光文社文庫〉・〈河出書房新社〉は現代風。特に〈角川文庫〉と〈光文社文庫〉のなめらかさは、私のもたつきがちな読書ペースを後押ししてくれました。さらに言うと、〈角川文庫〉は簡潔で、ひらがなと漢字のバランスが良い気がします。
〈創元推理文庫〉は、〈新潮文庫〉と〈角川文庫〉の中間!?おおむね現代風、たまに古風って印象です。
実際の文章を引用して見比べたりもしてるんですが、ダラダラと長くなるので別記事で。
【2015/07/30 追記】
久しぶりにホームズの初心に立ち返ろうと、〈ハヤカワ・ミステリ文庫〉の上巻を手に取ったのですが、読了せず頓挫。ちょっと読んだ程度の印象で言うと、文章はこれという特徴がないぶん癖がなくて読み易いかも。挫折しといて何ですが。
表紙と装丁
表紙は特にこの3つが好き(●´ω`●)〈角川文庫〉のホームズは漫画風なイケメンだし、
〈光文社文庫〉はポップであどけない感じだし、
〈偕成社〉の黒地に挿絵が浮かび上がる表紙も素敵!
迷ったら表紙で決めよう、いやそれどころか、表紙に惹かれて読む気になると言っても過言ではない。ビジュアルの威力おそるべし!!
装丁のベストは〈光文社文庫〉かな!目次の文字がオリーブグリーン色になっていて、「おや(* ゚∀゚ )」と思いました。些細なことだけど、事実そんなことで心は動くんだからなぁ。
〈新潮文庫〉の表紙は、当記事に載せたAmazonリンクはトウモロコシになってますが、
↓こちらのシリーズが好きですね!シンプルで、統一感があって。
そして実際私が手に取って読んだのは、トウモロコシでも↑でもなく、なんか折り紙を裏返して並べたような、たぶんもっと古いやつでした。
【2015/07/30 追記】
〈ハヤカワ・ミステリ文庫〉(新版)のこの表紙は、何やらBBCドラマ「SHERLOCK」を想起させる雰囲気。絶対、意識してるよね!?
まとめ
読み易さ優先 →〈角川文庫〉or〈光文社文庫〉or〈創元推理文庫〉
読み易くて挿絵あり →〈光文社文庫〉〈ハヤカワ・ミステリ文庫〉
古風な雰囲気&表現を味わいたい → 〈新潮文庫〉
目を楽しませたい → 〈角川文庫〉or〈光文社文庫〉or〈偕成社〉or〈新潮文庫〉
挿絵全部入りでマニアックに読みふけりたい → 〈河出書房新社〉
懐かしさに浸りたい → 〈偕成社〉
…かな♪
ただ、〈河出書房新社〉は軽く苦行でした;膨大な量の注釈と見た目の分厚さに圧倒されて。
今回の「〜冒険」はなんとか読み終えたけど、注釈はほとんど読んでません。無理無理〜\(^o^)/
さしあたって、今後は〈光文社文庫〉か〈新潮文庫〉が有力かなぁ。
〈角川文庫〉はまだ全部揃ってないので、候補から外すとして。
うーん、なんか結局迷って両方に手を出しそうな気もするけど(笑)
以上♪
- 関連記事
-
-
[書籍] シャーロック・ホームズの冒険:「赤毛連盟」 2014/03/12
-
[書籍] シャーロック・ホームズの冒険:「ボヘミアの醜聞」 2014/03/09
-
[書籍]「シャーロック・ホームズの冒険」6冊+α読み比べ:出版社探し 2014/03/06
-
[書籍] バスカヴィル家の犬〈光文社文庫〉 2014/03/03
-
[書籍] 4コマ西洋音楽史 <全3巻> 2014/02/10
-