[書籍] TOKUGAWA 15 ― 徳川将軍15人の歴史がDEEPにわかる本
著者の他の本を先に読み(後述)、
そっちが面白かったのでこっちもついでに読んでみた、
という経緯です。
結論:めっちゃ面白かった!
「徳川将軍15人の歴史がDEEPにわかる本」というサブタイトルがあながちウソじゃなかったです。
以下、Amazonより目次を引用。
いかにも面白そうな気配ムンムンじゃあないですか!?
他に、パーソナルデータ早見表、◯◯にしたい人ランキングなど、興味を引く構成。
家茂はA型、秀忠はたぶんO型とか、そんなことまで分かってるんですね。
なるほど幼名が「竹千代」だった将軍は、生まれた時から次期将軍になることが決定してた。
代々嫡男に付ける名前だから。
でも皆々様の幼名を見てみると、ほとんど竹千代じゃない。
そのひとつを取ってみても、何やらドラマがありますなぁ。
大往生した人もいれば、あっけなく夭折した人、苦労した人、遊びまくった人、暇だった人 etc...
最初は、いくらなんでもフランク過ぎやしないかと、ちょっと抵抗がありました。
でも、そんなのぶっ飛んだね!
イケメンだの不細工だの、失礼だったりブラックだったり、少々オイタが過ぎますけれども、そういうノリはきらいじゃないので。う…ん、まあ微妙なとこかな、とりあえずこの本は自分的にはセーフでした。
絵と文で笑いながらどんどん将軍様が好きになっていきました(*´艸`*)
おふざけモードな割に内容が濃く、文量もかなりあります。正直びっくり。超ライトにあっさり読み終わるかと思ってたので。
人物にしっかりフィーチャーしてあって、印象的なエピソードなんかを臆せず可能な限り詰め込んでくれてます。
著者はほんっとに歴史(というか江戸)が好きなんだろな~。
もうとにかく笑いました、イラストとマンガに。
中でもイチオシはインテリ将軍・慶喜様。
表紙だけでも心くすぐる。初代から順に見ていくと最後いきなりカメラ目線!! とか。
肖像画や写真がそうだからかもしれないけど、絶対狙ってるでしょ(笑)
絵が上手過ぎないところがよいなーと思いました(上から目線で大変失礼!!)。
巧拙よりもいかに面白く描くかを重視してるような、そんなイラストで、めっちゃ好感持てました!
↑書いててなんか恥ずかし(笑)
この本を読む前は、敢えて挙げるなら、この御三方。
大河ドラマの俳優込みで(笑)
秀忠は、偉大な父の息子ってだけで生きるのつらそうだし、乱世の中で戦が苦手だったり年上女房に頭が上がらなかったり、なんだか不甲斐ないんだけど、その不甲斐なさを受け入れて生き切るってなかなかできない…などと勝手に思うと、拍手を送りたくなるのです。
政権の礎を固めるポジションに居たというそれだけですごいことだ。
みんながみんな前に出るリーダータイプじゃうまく回らないよね、みたいな。
家定は、実は暗愚じゃない説や毒殺説で目が離せない。
慶喜さんは、切れ者だし端正な顔してるし、カオスな幕末期の最後の将軍だから。
…だったんですが、読んだ後はこう!
慶喜、変わらず!(笑)
家宣は私の中で完全に新井白石の陰に隠れてたお方です。
が、真面目で慈悲深い名君だったようで、ああ~~そういう目立たずともきちっとしてる人っていいなぁって。
こういう人が幸せにならずになんとする!と言いたくなる人。
家茂は、とにかく優しくて気の遣える青年だったという点。
大河ドラマ「篤姫」では松田翔太が爽やかに好演してました。若くして逝くシーンは泣きました(´;ω;`)
家茂がいい人でたくさんの人が本当に助かったと思うんだ。
慶喜さんにはさらに興味持ちました。なんなんだ、この御方は(笑)
目立たないけど重要な人ってすごく興味をそそられますね。
むしろそういう人を知って讃えたいって思います。
無能なら無能である必然性があったんだし、何もできない何もしないことがかえってよかったって場合もたくさんあるはずなんですよね。
結果論なのでなんとでも言えるんだけど。
どんな人でも、いるだけですでに周りに影響を与えているんだよなぁ。
何か成さねば生きてる意味がないなんてことはないんだっ!と気づけば自分を励ます睦月の昼(笑)
知りたいことを面白おかしく楽しく書いてくれてて、最短距離で将軍様にお目見えできる1冊。
しかし今、存在感の薄い家綱や家継がどんな人だったか早くも忘れてきてる…Σ(゚д゚)
これは、またいつか読まねば。
先に読んでいた同じ著者の本がこちらの2冊。
浮世絵の本で、両方読みました。こちらも面白かったです(^^)
UKIYOE17
EDO-100: フカヨミ!広重『名所江戸百景』
以上~♪
そっちが面白かったのでこっちもついでに読んでみた、
という経緯です。
TOKUGAWA 15(フィフティーン) 徳川将軍15人の歴史がDEEPにわかる本
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堀口茉純
草思社
草思社
ざっくり感想
総評
結論:めっちゃ面白かった!
「徳川将軍15人の歴史がDEEPにわかる本」というサブタイトルがあながちウソじゃなかったです。
以下、Amazonより目次を引用。
初代 トラウマ将軍・家康
2代 ストレス将軍・秀忠
3代 ナイーブ将軍・家光
4代 イエスマン将軍・家綱
5代 ヤリスギ将軍・綱吉
6代 下積み将軍・家宣
7代 エンジェル将軍・家継
8代 超(スーパー)ラッキー将軍・吉宗
9代 Mr.ロンリーナイト将軍・家重
10代 エリート将軍・家治
11代 ビッグダディ将軍・家斉
12代 飼い殺し将軍・家慶
13代 暗愚(時々正論)将軍・家定
14代 スイーツ将軍・家茂
15代 インテリ将軍・慶喜
いかにも面白そうな気配ムンムンじゃあないですか!?
他に、パーソナルデータ早見表、◯◯にしたい人ランキングなど、興味を引く構成。
家茂はA型、秀忠はたぶんO型とか、そんなことまで分かってるんですね。
なるほど幼名が「竹千代」だった将軍は、生まれた時から次期将軍になることが決定してた。
代々嫡男に付ける名前だから。
でも皆々様の幼名を見てみると、ほとんど竹千代じゃない。
そのひとつを取ってみても、何やらドラマがありますなぁ。
大往生した人もいれば、あっけなく夭折した人、苦労した人、遊びまくった人、暇だった人 etc...
最初は、いくらなんでもフランク過ぎやしないかと、ちょっと抵抗がありました。
でも、そんなのぶっ飛んだね!
イケメンだの不細工だの、失礼だったりブラックだったり、少々オイタが過ぎますけれども、そういうノリはきらいじゃないので。う…ん、まあ微妙なとこかな、とりあえずこの本は自分的にはセーフでした。
絵と文で笑いながらどんどん将軍様が好きになっていきました(*´艸`*)
おふざけモードな割に内容が濃く、文量もかなりあります。正直びっくり。超ライトにあっさり読み終わるかと思ってたので。
人物にしっかりフィーチャーしてあって、印象的なエピソードなんかを臆せず可能な限り詰め込んでくれてます。
著者はほんっとに歴史(というか江戸)が好きなんだろな~。
イラストがとにかく笑える
もうとにかく笑いました、イラストとマンガに。
中でもイチオシはインテリ将軍・慶喜様。
表紙だけでも心くすぐる。初代から順に見ていくと最後いきなりカメラ目線!! とか。
肖像画や写真がそうだからかもしれないけど、絶対狙ってるでしょ(笑)
絵が上手過ぎないところがよいなーと思いました(上から目線で大変失礼!!)。
巧拙よりもいかに面白く描くかを重視してるような、そんなイラストで、めっちゃ好感持てました!
私の好きな将軍様
↑書いててなんか恥ずかし(笑)
この本を読む前は、敢えて挙げるなら、この御三方。
- 2代 ストレス将軍・秀忠 例)大河ドラマ「江」で向井理
- 13代 暗愚(時々正論)将軍・家定 例)大河ドラマ「篤姫」で堺雅人
- 15代 インテリ将軍・慶喜 例)大河ドラマ「八重の桜」で小泉孝太郎
大河ドラマの俳優込みで(笑)
秀忠は、偉大な父の息子ってだけで生きるのつらそうだし、乱世の中で戦が苦手だったり年上女房に頭が上がらなかったり、なんだか不甲斐ないんだけど、その不甲斐なさを受け入れて生き切るってなかなかできない…などと勝手に思うと、拍手を送りたくなるのです。
政権の礎を固めるポジションに居たというそれだけですごいことだ。
みんながみんな前に出るリーダータイプじゃうまく回らないよね、みたいな。
家定は、実は暗愚じゃない説や毒殺説で目が離せない。
慶喜さんは、切れ者だし端正な顔してるし、カオスな幕末期の最後の将軍だから。
…だったんですが、読んだ後はこう!
- 6代 下積み将軍・家宣
- 14代 スイーツ将軍・家茂
- 15代 インテリ将軍・慶喜
慶喜、変わらず!(笑)
家宣は私の中で完全に新井白石の陰に隠れてたお方です。
が、真面目で慈悲深い名君だったようで、ああ~~そういう目立たずともきちっとしてる人っていいなぁって。
こういう人が幸せにならずになんとする!と言いたくなる人。
家茂は、とにかく優しくて気の遣える青年だったという点。
大河ドラマ「篤姫」では松田翔太が爽やかに好演してました。若くして逝くシーンは泣きました(´;ω;`)
家茂がいい人でたくさんの人が本当に助かったと思うんだ。
慶喜さんにはさらに興味持ちました。なんなんだ、この御方は(笑)
目立たないけど重要な人ってすごく興味をそそられますね。
むしろそういう人を知って讃えたいって思います。
無能なら無能である必然性があったんだし、何もできない何もしないことがかえってよかったって場合もたくさんあるはずなんですよね。
結果論なのでなんとでも言えるんだけど。
どんな人でも、いるだけですでに周りに影響を与えているんだよなぁ。
何か成さねば生きてる意味がないなんてことはないんだっ!と気づけば自分を励ます睦月の昼(笑)
おわりに
知りたいことを面白おかしく楽しく書いてくれてて、最短距離で将軍様にお目見えできる1冊。
しかし今、存在感の薄い家綱や家継がどんな人だったか早くも忘れてきてる…Σ(゚д゚)
これは、またいつか読まねば。
先に読んでいた同じ著者の本がこちらの2冊。
浮世絵の本で、両方読みました。こちらも面白かったです(^^)
UKIYOE17
EDO-100: フカヨミ!広重『名所江戸百景』
以上~♪
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