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[読書][SF] 連環宇宙 〜時間封鎖 3部作(3)完結編〜

「時間封鎖」3部作の完結編。

時間封鎖解除後から数十年後の、とある手記をめぐるお話。
その手記には、1万年後の世界でのできごとが語られていた。
地球と火星を含む12個の惑星が接続された「連環世界」。
その惑星間を移動する「ヴォックス」という巨大な群島が主な舞台。
ヴォックスの人々は仮定体を信奉し、仮定体との対話を求めて荒廃した地球を目指す。

SF要素は大満足!壮大なカタルシス気の遠くなるすがすがしさ

原題:VORTEX

※以下、致命的なネタバレはなし。


ふたつの時代の物語が交差します。
語り口は一人称と三人称が混在。
一見関係なさそうな人々の物語があれよあれよと絡み合いまとまっていく面白さ。

登場人物のうち、前作から引き続き登場するのはアイザック少年とターク。正直、彼ら以外はかすんでしまうほど、SFの醍醐味と仮定体とで頭と心が埋め尽くされる感じです。

だってもう待って待ってちょっと、1万年後に惑星が12個だとぉ!?
特定の人物がクローズアップされて緻密に描かれるスタイルでありながらこの初期設定のスケールのでかさ。一体どうなってしまうのかと期待と不安が入り混じりながらも基本わくわくしながら読みました。が、若干風呂敷を広げ過ぎたのではという感も否めない。結局、登場する惑星はほんの一部。なんだか、もったいないなぁ。

すべての国民が脊髄に神経インターフェイス(ノード)を埋め込まれている世界。
みんなで同じことを「感じる」大脳辺縁系民主主義。ヴォックスはこっち。
みんなで同じことを「考える」大脳皮質系民主主義。ヴォックス以外だいたいこっち。
ヴォックス・コアは人々のノードを通して情報を伝達したり、汗だの脈だのといったさまざまな体内数値を監視したりしている。
つまり全国民の脳みそが直にオンラインで意思統一されているんですね〜やだ怖い。試行錯誤の末にそのような社会形態になったらしく。何より1万年という長い年月が「それだけ経っていればさもありなん?」と納得させるパワーがある…ようなないような。

「新スタートレック」のボーグや映画「トランセンデンス」を彷彿としました。ボーグほどサイボーグ的ではないけど。街行く人々がいっせいに微笑するとか薄気味悪くて、いい。

待ちに待った仮定体について語られる最大のクライマックス最終章は、絶大なスケールでもって果てしなくぶっ飛んだ話であるとともに、「火の鳥 未来編」(※)や「アルジャーノンに花束を」を彷彿とする切なさが漂っていて、とてもすがすがしい読後感!理解したかといえば、いやまったくわけわかんないですが、わけわかんなくてもなんかスッキリしちゃうタイプのお話でした。

※解説でも述べられていました。

いくつか疑問点は残りますが、この際もうどうでもいいや!えいっ!てなもんです。

いやー面白かった。
仮定体の設定、私は好みです。ゾクゾクして良かったです。

そしてやっぱりジェイスンには是非出てきてほしかったなぁ。というか絶対出てくるだろうと思ってた。それくらいキーマンだと思ったんだけど。あれからどうなったのかも気になるし。ひとりの人間が時空を超えて3部作全体を貫いてくれていてもそれはそれでよかったよなぁ、というより私がただのジェイスン贔屓なだけか。

関連記事:3部作1作目は [読書][SF] 時間封鎖
関連記事:3部作2作目は [読書][SF] 無限記憶


以上。

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