ピアノを弾いたりなんやかやしながら、いい塩梅に暮らしたい♪
6月に読んだ主な本の感想メモ。
珍しく文章術の本を読む。
「そうだ、面白い文章を読もう」ということでエッセイに白羽の矢。エッセイけっこう好きだったってことを再確認。いつだって笑わせてくれるのは大歓迎だもの。
SFはお休み。ホームズも微妙にお休み。灰色の脳細胞を初読。
2015年06月 | |
又吉 直樹 / 幻冬舎 (2011-11-23) ★★★★☆読了日:2015年6月23日 | |
岸本 佐知子 / 筑摩書房 (2010-01-06) ★★★★☆読了日:2015年6月20日 | |
スティーヴ・ホッケンスミス / 早川書房 (2009-06-10) ★★★☆☆読了日:2015年6月2日 | |
アガサ・クリスティ / 東京創元社 (1980-10) ★★★☆☆読了日:2015年6月16日 | |
大矢 鞆音 / NHK出版 (2013-12-06) ★★★★★読了日:2015年6月13日 | |
シャルル・ペロー / ほるぷ出版 (1999-05-31) ★★★★☆読了日:2015年6月7日 | |
奥野 宣之 / 実業之日本社 (2014-11-07) ★★★★☆読了日:2015年6月7日 | |
タムラカイ / エイ出版社 (2015-03-25) ★★★☆☆読了日:2015年6月3日 |
ひとことふたこと感想は続きから↓
(ネタバレなし)
![]() | 第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫) 又吉 直樹 幻冬舎 2011-11-23 by G-Tools |
読書案内エッセイ。「無数の又吉」だとか「善意の臭気」だとか、面白かった!
ランドセル背負い忘れるってすごい子だったんだな。
純文学とかいうものをずっと遠巻きにちら見しながら生きてきたけど、初めて読んでみようかという気になった。義務感からではなく、スッと。ありがとう又吉。
![]() | ねにもつタイプ (ちくま文庫) 岸本 佐知子 筑摩書房 2010-01-06 by G-Tools |
電車で読んで噴き出しそうになった。コアラの鼻、ちょんまげ、富士山のくだりなど、もうたまらん。
ああ、なんか、思考が散漫でもいいんだよね、幼少期の些細なこと思い返してグダグダ語ってもいいんだよね、と勝手に大義を得た気分になりましたありがとう。
![]() | 荒野のホームズ、西へ行く (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1825) スティーヴ・ホッケンスミス 日暮雅通 早川書房 2009-06-10 by G-Tools |
カウボーイ探偵の兄弟、今度は列車で事件を解決(←紹介が下手過ぎやしないか)。
相変わらず愉快だったけど、前作にはかなわないなぁ。すこし冗長に感じてしまった。
原文を読んだことはないけど、原文から可笑しみが伝わってきそうだな、と思った。なぜだか分からないけど。
続編は日本語訳がないらしいので残念。是非読みたい。
![]() | ポワロの事件簿 1 (創元推理文庫 105-6) アガサ・クリスティ 厚木 淳 東京創元社 1980-10 by G-Tools |
表紙が素敵。
初ポワロ。短編集。ドラマを数話観たことがあるけど、「〜だぜ」口調が激しく違和感。「モナミ」や「灰色の脳細胞」は期待通り連呼してくれてホッとした。
「赤毛連盟」や「唇のねじれた男」を彷彿とさせる話があったなぁ。ホームズ同様、華麗に解決。
ポワロは常に正しかったのである!(・ω・)
そしてワトスン同様、ヘイスティングスが時折ポワロにイラついてる様子が微笑ましい。
何が驚いたって、エルキュール・ポワロの「エルキュール」が「ヘラクレス」の仏語名だったこと!
![]() | 田中一村作品集[増補改訂版] 大矢 鞆音 NHK出版 2013-12-06 by G-Tools |
秋、南、山村。植物や空が丁寧できれい。
7歳だか8歳で描いたという絵の上手さと渋さに衝撃。
実家の田舎を思い出した。葉っぱひとつ取っても同じ葉はないんだなぁそうだよなぁ、丁寧に見たことなんてなかったなぁ。画力以前に自分には真摯な観察眼が欠落しているなぁ、なんて思った。
![]() | シンデレラ―または、小さなガラスのくつ シャルル・ペロー エロール・ル・カイン ほるぷ出版 1999-05-31 by G-Tools |
エロール・ル・カインの挿絵見たさに。
まず、自分が馴染んでいる「シンデレラ」はどうやらグリム版のほうだったみたい。このペロー版は、穏やか。継母はシンデレラの気立てのよさが気に食わなかった、へぇーそうなんだ。急に人間味を感じて意外な気持ちに。
ル・カインの画集で一目惚れした、水面に馬車が映った絵がやっぱり好きだ!12時を回って元に戻るところや、ラストのハッピーエンドのところもいい。
二次元と三次元が同居したような、枠にとらわれないところも素敵。
![]() | 「読ませる」ための文章センスが身につく本 奥野 宣之 実業之日本社 2014-10-31 by G-Tools |
「読ませる」文章で「読ませる」文章術のことが書いてある、良書。
▼感想はこちら↓
[書籍] 「読ませる」ための文章センスが身につく本
![]() | ラクガキノート術 タムラカイ エイ出版社 2015-03-25 by G-Tools |
さらっと目通し。
この人の絵の、動きのある身体、角張った手指、ダイナミックな視点は、けっこう好き。
トラディオ・プラマンはラクガキに使えばいいのか、なるほど♪
子どもの頃はラクガキ大好きだったのになぁ、あの気持ちはどこへ行ってしまったのかなぁ。残念ながらその情熱が蘇ることはなかった。きっとしょうもない雑念のせいだ。
以上♪