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[書籍] 「読ませる」ための文章センスが身につく本

この手のノウハウ本を見ると、脳内で「読むな」警報が鳴り、敬遠するのが常でした。
が、どういう風の吹き回しか、一気に読了。
タイトルのとおり、この本そのものがちゃんと「読ませる」文章で書かれているな、と納得。タイトルを信用していい本です。


4408110949 「読ませる」ための文章センスが身につく本
奥野 宣之
実業之日本社 2014-10-31

by G-Tools

構成・内容

  • 第1章 つかむ ―― 読みはじめのハードルをいかに越えるか
  • 第2章 のせる ―― 醒めずに心地よく読み続けてもらうために
  • 第3章 転がす ―― 読み手の意識をコントロールする「展開」の技術
  • 第4章 落とす ―― 論理としての「正しさ」よりオチの「納得感」

大きくこの4つの章で構成され、章毎にさらに5つの項目があります。

主にエッセイから引用されている「プロの技」の例文の他、著者自前の悪文を「ここをこうすると良くなるよ」と改良して見せてくれる、いわばテクニックの実演販売が豊富です。

正しい文法だの日本語だのといった教科書的なものではなく、読み手が知りたいことをもったいぶらずストレートに伝授してくれる、実践的で具体的な内容です。


感想

「味の濃い文章」「なるべく盛り上げない低血圧な文章」「味の陽動作戦」「表現のインフレ」など、キャッチコピーのようなフレーズがいちいち香ばしいです。聞こえのいいだけの釣りフレーズではなく、ちゃんと中身もあるところがさすがです。

「なるほど」と思ったところを挙げ出すときりがないので、以下、ごく一部だけにとどめます。


潔く言い切ることが読み手へのマナー
1.とりあえず言い切る!
2.「予防線」は張るな

うーん、耳が痛い。

言い切るって難しいです。「など」とか「とか」などでついにごしがちだったりします(ほらこんな風に)。多くの人がそうだと思います。でも、

言い切らないくらいなら書くべきではありません。
「自分の中で確信していること」を書くことこそ読む側に対するマナーなのです。

確かに!ウソをつくわけじゃないんだし、そのとおりです。
そしてこれは、予防線を張らないことへもつながります。

「保身」は読み手に見抜かれる

ですよね・・・(;゚Д゚)

誰かのお目汚しをする以上、たとえ読み手がひとりだとしても、その人の負担を少しでも減らす努力はすべきですね。誰も見てないからって何をしてもしなくてもいいのか、という話です。お天道様は見ています。「独り言だし、まあいっか」となあなあ過ぎたことを反省。

読み手に配慮した潔い文章が書けるようになりたいです。


「ひらく」ことで字面だけでなく読むスピードも考慮

「ひらく」=漢字をひらがなにする という編集用語があるんですね。文章をひらいて読むスピードを遅くするという、スピードコントロールの話の中で出てきました。漢字とひらがなのバランスは字面という点で重要だとは思っていましたが、読むスピードという観点はなかったですね。

余談ですが、スピードコントロールで思い出したのが、映画「ダークナイト ライジング 」のキャッチコピー「伝説が、壮絶に、終わる」。
いちいち読点があることで、読むスピードが遅くなり、重みが増す。「伝説」がそんじょそこらのありふれたものじゃないんだという特別感がムンムンしてくる。漢字を「ひらく」話とはズレるかもしれませんが、スピードをコントロールするってそういうことなのかなぁ、と勝手に納得しました。


「(笑)」は封印

著者の奥野さん曰く、「(笑)」は使わないようにしているそうです。読者にも封印するよう勧めています。なぜなら、

あまりにもラクすぎるからです。「文章に可笑しいニュアンスを出そう」という努力がまったく要らなくなってしまう。

まったくそのとおりでぐうの音も出ません(またしても耳が痛い)。
つい使ってしまう言い訳がいろいろ思い浮かびますが、書かずにおきます。


まとめ

とにかく読み手のことを考えること。
意識の高低にかかわらず、読ませたい意思の強弱にかかわらず、何かしら文章を書いている人すべてを対象とした良書だと思いました。


「おわりに」という名の蛇足

本書の感想を書くのはすこぶる勇気が要りました。勝手にハードルが上がってしまうからです。文章について、文章で書かねばならないというプレッシャー。自分の文章力という現実との直面。奥野さんもあとがきでおっしゃっていますが、「文章をどうこう言ってるおまえの文章はどうなのよ?」という壁。読んで感想を書かんとする私の場合も、今この瞬間から未来にわたって「成果はどうなのよ?」という壁にぶち当たります。

耳が痛いので正直見なかったことにしたい気持ちもあります。そもそもきちんとした文章を書けているのかさえ定かでないのに、その基本編をかっ飛ばして応用編に進んでいるような場違い感も否めません。

でももう読んでしまいました。読む前には戻れません。

とりあえず、すぐに実践できそうなものから真似しようと決めました。今回から「(笑)」は封印!(あくまでブログ上で。)


「読ませる」ための文章センスが身につく本 「読ませる」ための文章センスが身につく本
奥野 宣之

by G-Tools

以上♪

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2

Comment

  1. <span class=みかん" title="Re: ヤバイですね(笑)" />

    みかん

    2015-09-16 (Wed) 17:16

    > (笑)はダメなんだ(笑)普通に使ってる(笑)

    うっ・・・結局私も抗えずに使っちゃってる気が・・・他も全然実践できてない・・・うっ頭がっ・・・

    > 「保身」は私は割と最近やるようになりました。以前はあまりにも痛烈に書きすぎてたから…読んでる人をあまりに不快にするかなって、この頃はソフトにしてます(笑) でもそれを意識すると確かに、結局何もかけなかったりします。

    KMOKさんのブログは、率直でクールな感じ。でも浮かれるべき時は浮かれてる(これ褒め言葉ね)ので、流されずに自分のペースで書いてるなーという印象です。そっか、最近ソフトなんですね。

    確かに自分の大好きな何かが誰かさんにはいまいちだった事実を目にするのは愉快ではないけど・・・個人の媚びない生の感想は知りたいしなぁ。

    正直に書いた後に読み返したら文句ばっかりだったのでオブラートに包みまくったらあたりさわりなくなって、ボツにしたりしなかったり、ってことがありますけど、加減が難しいですよね。まあ、悪意などなく単にいち個人が思ったことを書いてるのだから、ある程度はよきにはからっていただきたく・・・あ、だからその「程度」が難しいんだった。うーん。
  2. KMOK

    KMOK

    2015-09-16 (Wed) 15:38

    なんだかすごい本ですね!
    (笑)はダメなんだ(笑)普通に使ってる(笑)

    「保身」は私は割と最近やるようになりました。以前はあまりにも痛烈に書きすぎてたから…読んでる人をあまりに不快にするかなって、この頃はソフトにしてます(笑) でもそれを意識すると確かに、結局何もかけなかったりします。
    とはいえ ねえ~、コンサートの感想とかあまりにも痛烈に書くと悪いよな~ 喜んで聞いたという人も不愉快になるだろうなあ~って(汗)

    でも書くということは、その人の性質が結局そのままにじみ出てしまうように思います。どんなに学習しコントロールしても。それが書くってことだから仕方ない。とおもってます

    (笑)←特に意味なし

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