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Author:みかん
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[書籍] 荒野のホームズ

ホームズに憧れて"シャーロックする"カウボーイ探偵の兄貴と、同じくカウボーイのおれ。
ホームズと同時代のアメリカが舞台です。

4150018146 荒野のホームズ
スティーヴ・ホッケンスミス 日暮雅通
早川書房 2008-07-11

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ざっくり感想は続きから↓
(ネタバレなし)

ざっくり感想

大変愉快で良かったでした!!

多くの人間が"無教育の者"と"まぬけ"を同じとみなしているが、兄貴はそれがまちがっていることを証明したいんだと思う。

無学で読み書きこそできないが、知性のある兄貴。
無口で痩せ型、女性の前ではモジモジ。
通称「オールド・レッド」。

そんな兄貴を頼り、かつ支えようとする弟の「おれ」。
おしゃべりで大柄、女性の相手?どんと来い。(三大陸の女性を知っているとまではいかないが?笑)
通称「ビッグ・レッド」。

ふたりとも、燃えるような赤毛。

弟の「おれ」が、ワトスンよろしく、一人称で事件を語る形になってます。

荒野の探偵が活躍する話、というよりはむしろ、荒野の探偵が誕生する話。

カウボーイの生活に根差した洒落やたとえが多く、兄貴兄貴と小うるさいくらい兄を信頼し、尊敬し、そして力になろうとする弟。
時には兄のためにホームズの正典を読み聞かせてやったりして(なんて微笑ましい光景)。
末っ子だった彼だけが学校に通えたのは、親を始め、このホームズ信奉者の兄のおかげでもあるのです。
苦楽を共にした実の兄弟ってこともあるけど、絆の深さはホームズ&ワトスンに負けていません

彼にとって、兄は唯一の家族。でも、過去の不幸や苦労はものともせず、終始陽気です。
鈍感だとか冷淡だとかでは決してなく、亡くなった家族への感謝や罪悪感などが、ビシビシ伝わってきます。
冗談ならよく口にするけど、そういうことについては、多くを語らない。
家族愛や兄弟愛が、感傷的ではなく茶化しながら描かれている点が、めちゃくちゃ好感持てます!
感傷的ではない、というのが、重要なポイント。

少々下品だったり、食前には絶対NGな(個人的に苦手なモノの描写が。ぉぇぇ。)場面もあったりするけど、それを差し引いても余りある楽しさでした。

全体的に非常に読み易かったです。笑いがいっぱい。次章へのご期待を乞うのが上手い。「お、今度はどうしたどうした?」と野次馬根性でホイホイ見物に行っちゃうような感じで。

ホームズ正典のある事件とその家族が大きく関わってきます。

ちょっと「バスカヴィル家の犬」っぽい雰囲気もあったなぁ。

ミステリ部分に関しては、個人的にあまり重きを置いていないので判断が難しいんですが、けっこうわくわくして面白かったと思います。
推理するのは兄だけど、読み書きするのは弟。この重要な点がもっと活かされていると良かった、かも。

挿絵は皆無ですが、「もし挿絵入りだとしても見たくはない」ようなグロい場面も多々あるので、なくてよかったのかな(笑)

蛇足ですが、登場人物のひとり「エニータイム・マッコイ」、この呼び名、口に出したくなる、いい響き(笑)エニータイムマッコイ。えにーたいむまっこい。


pp_cowboy_horse
photo credit: Low paces via photopin (license)



続編もあるようなので、そのうち読もうと思います。

荒野のホームズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1814) 荒野のホームズ
スティーヴ・ホッケンスミス 日暮雅通

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荒野のホームズ、西へ行く (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1825) 荒野のホームズ、西へ行く
スティーヴ・ホッケンスミス 日暮雅通

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以上♪

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